屋外広告士に必要な屋外広告知識をまとめました。
施工
1.正しく計算し設計する
2.設計図通りに施工する
3.溶接・アンカー等安全上重要な工事は慎重に
4.施工管理担当技術者の工事中・工事後の検査は不可欠工事現場の危害防止
高さ4mを超える工作物は、工事期間中の板囲いが規定。(建築基準施行令第136条の2の20)
安全管理
労働災害防止・快適な職場環境の形成促進のため、労働安全衛生法による作業環境を整える。
足場
労働安全衛生規則に準拠して安全性を確保する。
鉄骨構造の特性
1.材質が均一で寸法精度が高い
2.強度が大きく長尺ものが入手できる
3.加工屋組立まで工場制作できるため現場施工を簡略化できる
4.強靭化結合方法をとることができる
5.不燃・耐久性があるが、参加しやすいため防錆処置が必要鋼材
JIS規格に適合した寸法で、品質内容の素材を使う。
塗装は溶融亜鉛メッキが効果的。(大気中の亜硫酸ガスが雨水に溶けて鋼材を侵食する)
接合
高さ4mを超える広告物のボルト接合は建築基準法関係法令第67条による。
せん断接合(1面せん断・2面せん断)と引張接合がある
JASS(日本建築学会建設工事標準仕様書)ではボルトのネジ部がプレートに接することを禁じている。
ボルト穴径
ボルトの穴径はボルト系+1mm以下、20φ以上は1.5mm以下でなければならない。
※ボルト穴が大きいとせん断が作用した時に接続部にずれが生じ、トラスではほかの部材に曲げる力を起させたり、他の接合店に余計な力を集中させてしまう。
板圧13mmを超える場合は16φ以上の穴はドリルせん孔とする。
パンチせん孔はりーま仕上げする。パンチングの穴の$\frac{1}{3}$は所定の穴径だが、それ以外は1.5~2.0mm大きくなっているため注意する。
高力ボルト(ハイテンションボルト)接合
普通ボルトはボルト軸のせん断力或いはプレートの側圧が耐力になる。
高力ボルトは板と板の摩擦の力が耐力となる。
高力ボルトでは材の面と面が密着し1つの材のようになるので応力が集中せず、継手の剛性が高い。
高力ボルト接合の注意
・強力な力でナットを締め付ける。(設計ボルト張力の110%のトルク)
・板の摩擦面は、切り口のバリやせん孔部周辺を削り取り平滑に仕上げる。
・ボルトの長さは確実に締め付けができるよう、以下のように締め付け長さを加える
M16: 30mm以上
M20: 35mm以上
M22: 40mm以上
M24: 45mm以上